塩分の取り過ぎは高血圧を招きます。その結果、動脈硬化(動脈の壁が固くなること)を起こし、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高くなります。また慢性腎障害を起こし、さらに高血圧が進むといった悪循環を招きます。つまり塩分の取り過ぎはよくないですね。
では、塩分の取り過ぎによりなぜ高血圧が起こるのか。それは塩分を過剰に摂取すると血中の塩分濃度が濃くなり、血管内の浸透圧が上がります。血管内の浸透圧が上昇すると水が血管内に引き込まれます。すると血流量が増えて血圧が上がるといった仕組みです。
血圧が高いと動脈に負担がかかり血管が傷つきます、傷ついた血管を修復する際に血管壁にコレステロールが沈着して血管壁が硬化し動脈硬化となるのです。(実際はもう少し複雑です)硬化してしまった動脈は伸縮性に乏しくなり血管の径が広がらなくなります。すると血管に血栓が詰まりやすくなるのです。
難しくなってきましたが、結局は血中塩分濃度が高いことがいけないのです。
血管内の塩分を減らしたいですよね。塩分を減らす方法は主に2つあります。
①塩分の摂取を控えること
②塩分の排泄を促すこと
①に関しては厚生労働省によると1日塩分摂取量の基準として男性7.5g未満、女性6.5g未満までとされてます。しかし、WHOの基準は1日5g未満とさらに厳しい基準です。実際の日本人の1日の塩分摂取量平均は男性11g、女性9.3gとかなりオーバーしています。実際、日常の診療でも高血圧の患者はかなり多いです。60歳以上の方だと体感で2人に1人といった感じです。
しかしなかなか塩分摂取量を半分以下に減らせと言われても難しいと思います。なので②の方法を勉強しましょう。
②の方法としてはカリウム(K)を摂取すること、カルシウム(Ca)を摂取することが重要です。あとは運動してよく汗をかくこと、水分摂取をして尿量を増やすことです。
詳しく説明すると難しいので簡単に説明すると、血中のK濃度が高いと腎臓でナトリウム(Na)の再吸収(=体にNaを取り戻そうとする働き)が減り、尿へのNa排泄量が増えるからです。その際にCaが必要となるため、K摂取に加えてCaも摂取した方がいいのです。ちなみに腎機能が悪い方はKの摂取過多でK排泄が出来なくなるため、高K状態となり、致命的な不整脈を起こしたりするので注意してください。

まとめ:
塩分の取り過ぎは高血圧になります、高血圧になると動脈硬化が進み、心筋梗塞、脳梗塞などのリスクが上がります。
塩分濃度を下げる方法
①Naの摂取量を減らす→意識してもなかなか難しい
②Naの排泄量を増やす→K摂取量、Ca摂取量を増やす、運動して汗をかく、水分摂取する、です。
Kは野菜や果物に多く含まれています。なんとなく地中海性の食事と似てますね!
では、皆さんの健康を祈ってます。

